デイリースクラム
LeSSのデイリースクラムは、チームごとに行われます。単一チームスクラムのデイリースクラムと違いはありません。
チームは15分間を共に過ごし、メンバー同士で以下の3つの質問を交わします。
- 昨日は何をしたか
- 今日は何をするか
- 障壁になりそうなモノがないか
この営みにより、チームは責任を共有し、自らをスプリントゴールに導くために必要な情報を手に入れます。デイリースクラムはチームのためのミーティングであり、スクラムマスターやマネージャーのためのものではありません。
LeSSでは、デイリースクラムに他チームのメンバーをオブザーバとして迎えることで、チーム間の協調に役立てることもできます。デイリースクラムで得た情報に基づいて、チームメンバーはデイリースクラムの後に別途で議論すべき話題を決めるときもあります。
デイリースクラムに関連した、チーム間協調のテクニックとして、スクラムオブスクラムがあります。スクラムオブスクラムは週3回ぐらい行われる傾向にあります。スクラムオブスクラムでは、各チームの代表者がチーム間連携としてどんなことが必要かを決めます。代表者はスクラムマスターではなく、実際に連携が必要なタスクに関わっているメンバーが望ましいです。スクラムオブスクラムは、話題がチーム間連携に関わる内容に絞られること以外は、デイリースクラムと似た形式で行われることが多いです。LeSSにおいては、スクラムオブスクラムは推奨事項ではありません。しかし、効果的であれば継続しても良いでしょう。