プロダクト全体思考
顧客は、プロダクトの一部分だけを買うということはなく、プロダクト全体を購入します。当たり前のようですが、覚えておくべき重要事項です。
この事実から、重要な指針が見えてきます。
- プロダクト全体に統合されていない部分的なソフトウェアはまだ価値を有していない
- チームが自分たちの仕事を終えたとしても、統合されるまでは Done と言えない
- 単一チームのアウトプットへの部分最適と、プロダクト全体への全体最適、どちらを取るか選択を迫られた時は、常にプロダクト全体を選択すべきである
多くの大規模なプロダクト開発グループでは、(自分たち個々の部品、タスク、専門領域ではなく、)プロダクト全体へ全員が焦点を当てるように仕向けることが、スクラムをスケーリングするに当たって最も難しい課題の一つになります。
常に、プロダクト全体に意識を向けましょう。常に、断片的な部品や仕掛かり中の部品に価値はないことを全員に意識させましょう。
プロダクト全体思考の原則は、システム思考を適用すべきだと示唆してます。